日焼け止めの正しい知識
日々欠かせないUVケア。
意外と知らないことが多いのではないでしょうか。そこで、日焼け止めについての知識をまとめました。正しい知識で紫外線からお肌を守りましょう。
日焼け止めの仕組み
日焼け止めが紫外線をカットする仕組みには大きく分けて2つあります。
1つ目は紫外線散乱効果です。
紫外線散乱剤には外線を反射させる作用があり、紫外線が皮膚に吸収されにくくなります。おもに酸化亜鉛などが使われますが、これはベビーパウダーにも含まれているほど安全性が高いです。
2つ目は紫外線吸収効果です。
紫外線を吸収して化学反応を起こすことによって紫外線をカットします。しかし、紫外線吸収剤には刺激性のある化合物も含まれているので注意が必要です。敏感肌の方はノンケミカル処方の日焼け止めをおすすめします。
SPF・PAとは?
実は地上に届く紫外線には紫外線Aと紫外線Bの2種類があります。
それぞれの紫外線をどの程度カットするのかを示したものがSPFとPAです。
SPFは紫外線Bに対する効果を表しています。
例えば、『SPF10』なら、紫外線カット率が10倍であることを意味します。
一方、PAは紫外線Aに対する効果を表しています。
こちらは数値ではなく『PA+』〜『PA++++』の4段階でレベル分けされていて、『PA++++』が最もカット率が高いです。
日焼け止めの種類
日焼け止めは主に4種類あります。
クリームタイプ、ローションタイプ、ジェルタイプ、スプレータイプです。それぞれに特徴があるので、メリットとデメリットをご紹介します。
クリームタイプの特徴
【メリット】
油分が多いので保湿性が高く、乾燥肌の人におすすめです。
また、撥水性に優れているので屋外で長時間活動する場合にはこのタイプを使いましょう。
【デメリット】
油分が多いせいで落としにくく、ニキビの原因になりやすいのが難点。
ローションタイプの特徴
【メリット】
肌になじみやすく、スキンケア感覚で使えるので敏感肌の方におすすめします。
【デメリット】
紫外線をカットする作用が比較的弱いのが特徴です。また、日焼け止めを塗っても落ちやすいので、長時間に渡って紫外線をカットする必要があるときには塗りなおす必要があります。
ジェルタイプの特徴
【メリット】
さらっとした感触で付け心地が良く、べたつきが少ないです。クリームタイプが苦手な方はぜひ試してみて下さい。
【デメリット】
紫外線吸収剤が含まれているので、刺激に弱い方にはおすすめできません。
スプレータイプの特徴
【メリット】
吹きかけるだけで良いので簡単にUVカットをすることができます。
【デメリット】
塗りムラができやすいです。他のタイプと組み合わせることをおすすめします。塗り直しのときなど補助的に使いましょう。
日焼け止めの落とし方
基本的にはメイク落としを使うと良いでしょう。
力を入れずに指をくるくると動かしながらなじませます。また、最近ではウォータープルーフタイプでも石鹸で落とせる日焼け止めが販売されているのでおすすめです。ボディーソープでいつも通り体を洗うついでに日焼け止めも落とせるなんて良いですよね。
日焼け止めQ&A
■日焼け対策は夏だけで良い?
もちろん夏も日焼け対策は重要ですが、注意が必要なのは春です。春先の紫外線は肌の奥まで届きやすく、シミになりやすいのが特徴です。紫外線カット効果が弱い日焼け止めでも良いので、こまめに日焼け止めを塗ることをおすすめします。
■日焼け止めを塗るのは晴れている日だけで良い?
雨が降っている場合は紫外線量が減ります。しかし、問題は曇りの日。雲っていて太陽が出ている場合には、実は雲が光を乱反射して快晴の日よりも紫外線量が多くなってしまうのです。曇っている日ほど、紫外線に注意したいですね。
まとめ
以上、日焼け止めに関する知識でした。正しい方法で日焼け対策をして、美肌を目指しましょう。