骨盤がゆがんでいると痩せにくい

運動や食事制限を頑張っているのに、思うように痩せられない。10代、20代の頃はもっと簡単に痩せられたのに、最近痩せにくくなってしまった。このような悩みをお持ちの人は、骨盤がゆがんでいるかもしれません。
「骨盤矯正」「骨盤のゆがみ改善」という言葉はよく聞かれますが、骨盤がゆがんでいるとはどういう状態で、体にどんな影響があるのかはよくわからないという人も多いでしょう。そこで今回は、骨盤のゆがみについて解説します。

 

 

骨盤は全身の要

骨盤は腰の部分にあり、仙骨・尾骨・左右の寛骨からなっています。上は背骨、下は股関節と繋がって上半身と下半身を結んでおり、体全体のバランスを保ち「立つ」「歩く」「座る」といった日常の動作や運動に重要な役割を持っているのです。
また、腸や子宮を包み込むような形をしていて、内臓を支えるはたらきもあります。骨盤は男性と女性で大きく形状が異なり、女性の場合は骨盤の内側に子宮や卵巣があるため、出産や月経にも深く関わります。このように骨盤は人間の体にとって非常に重要な役割を担っているため、「全身の要」とも言われます。

 

 

「骨盤がゆがむ」とは

では「骨盤がゆがんでいる」とはどういうことでしょうか。骨盤のゆがみとは、骨盤の周りの筋肉や関節のバランスが崩れ、骨盤が前後・左右に傾いたりねじれたりしている状態を指します。骨盤は全身の要とも言われる骨ですから、ゆがむと全身に不調が現れてしまうのです。
骨盤がゆがんでいると、筋肉の使い方のバランスが悪いために腰痛や肩こりが起こります。また、内臓のバランスが崩れて血液やリンパ液の流れが悪くなり、水分や老廃物が排出されにくくなるので、体がむくみやすくなります。さらには新陳代謝が低下し、やせにくい体になってしまうのです。
骨盤のゆがみをチェックする方法は様々ありますが、鏡の前に立ってみて、肩の高さが違う、ウエストのくびれの高さが違うとすぐにわかるようであれば要注意です。

 

 

骨盤が歪んでしまう原因

骨盤のゆがみの原因の多くは、日常生活で習慣になっている悪い姿勢です。

 

・足を組んで座る
・座ったときに腰が丸まっている
・片足に体重をかけて立つ
・立ったときに腰が反る
・横向きで寝ることが多い
・いつも同じ方の肩にバッグをかける
・ヒールの高い靴を履くことが多い
・仕事柄、同じ姿勢でいることが多い

 

上に挙げたものは一例ですが、思い当たるものが一つでもあれば骨盤がゆがんでいる可能性があります。
また、女性の体は出産の際に骨盤が開くようにできているため、男性に比べて骨盤がゆがみやすいといわれます。産後から不調が続いていたり、以前よりやせにくくなったと感じていたりする場合は骨盤のゆがみが原因かもしれません。

 

 

骨盤のゆがみの改善方法

骨盤のゆがみを改善するには、いくつか方法があります。

 

生活習慣の改善

まず、生活習慣が原因となっている場合は、意識的に姿勢を正すことで習慣化してしまった筋肉の使い方のバランスを整えましょう。習慣化した姿勢が一番楽に感じるものですから、最初は正しい姿勢を気持ち悪いと感じるかもしれませんが、続けるうちに習慣となり自然にできるようになります。

 

整体・整骨院

すでにゆがんでしまった骨盤を時間をかけずに正しい位置に戻すには、プロの手を借りるのが良いでしょう。整体や整骨院の骨盤矯正プログラムを利用すれば、体のクセや不調を分析して自分の体に合った施術をしてもらえます。

 

セルフケア

また、自宅で簡単なストレッチを行ったり、骨盤矯正ベルトを使ったりする方法もあります。骨盤は日々の生活の中でバランスが変わっていくものですから、ケアは毎日続けることが大切です。

 

 

骨盤のゆがみを整えることでやせやすくなるだけではなく、慢性的な体の痛みや生理痛・便秘なども改善される可能性があります。美容と健康のためにぜひ骨盤ケアを取り入れてくださいね。